強剛母指(きょうごうぼし)

症状

kyougou_img_1

乳児の頃から、母指(親指)の第1関節が曲がったままで伸びない状態を強剛母指とよんでいます。付け根の部分にしこりが触れることがありますが、あまり痛がりません。


原因・病態

母指を曲げる腱というヒモがあり、さらにかたいトンネル(靭帯性腱鞘)を通ります。腱がこのトンネルの出口で太くなると、このトンネルの中に入らなくなります。

kyougou_img_2


診断

kyougou_img_3

生後3カ月以降になって親が母指をのばさないことに気がつくのがふつうです。のばそうとしてものびないことや、しこりがあることで診断します。


治療

kyougou_img_4

自然治癒することがあるので放置するか副木をあてたりします。小学校入学前までに治っていなければ手術になることもあります。手術はこの狭くなったトンネルを開きます。それによる障害はほとんどありません。


CODE MB(1)288
2000年3月作 成
2003年10月第3刷